エギンガーがザワついた!理由はヤマシタ公開の新動画。動画紹介と途中流れる謎のメッセージを解読します!
今、アングラーの間で「ヤマシタ(=YAMASHITA。以下ヤマシタと記載。)が何か新しいものを出すらしい!」と話題になっています。 「ヤマシタ」は「イカ釣り」で世界トップクラスの海釣り…
FISHING JAPAN 編集部世界中で日々数え切れないほどの動画が投稿されるYouTube。
釣り動画も次々と新作が公開され、多くのアングラーが視聴を楽しんでいます。
そんな中、今ひときわアングラーの注目を集めている動画があるのをご存知ですか?
エギの名門ブランド・ヤマシタが2021年5月14日(金)に配信した新製品のPR動画は1週間経たないうちに2万回再生を達成し、現在も再生回数をハイペースで伸ばしています。
動画に寄せられたコメントも多く、PRでありながら新製品の全てを語らない謎めいた映像を見た視聴者が
「一体どんな新製品なんだ?」
「全貌は分からないけど搭載されている新技術がスゴそう!」
「予想だけど、こんな仕様になっているのでは?」
と、熱い意見を交わしています。
今回は視聴者の議論を白熱させている話題の動画、そして新作エギの正体を徹底的に考察してみました。
エギンガーがザワついた!理由はヤマシタ公開の新動画。動画紹介と途中流れる謎のメッセージを解読します!
今、アングラーの間で「ヤマシタ(=YAMASHITA。以下ヤマシタと記載。)が何か新しいものを出すらしい!」と話題になっています。 「ヤマシタ」は「イカ釣り」で世界トップクラスの海釣り…
FISHING JAPAN 編集部それでは早速ヤマシタの新製品動画を見ていきましょう。
先ほど説明したように、この動画は視聴者に謎めいた印象を与えます。
それは
・全体的に暗闇に包まれている映像
・商品が映し出される時間が短い
・説明が全て英語
などの理由が挙げられます。
YouTubeのコメント欄では特に
「英語で何か大切なことを言っているはずなのに聞き取れないのがもどかしい!」
という意見が多く見られました。
そこでまずは初めの考察として、この英語のメッセージの意味を解読します。
動画で流れる英語とその和訳は下のようになります。
【英語】
2021, new evolution “NEO BURA” from egging pioneer company Yamashita.
Recently UV color have become popular with egging fans all over the world and are highly valued.
Yamashita has generated a new UV reaction.
A UV light reflection “NEON BRIGHT”, “NEO BURA”.
And has open a new chapter in the history of eggy colors.
【和訳】※()部分は補足です。
2021年、エギのパイオニア企業・ヤマシタがおくる新進化「ネオブラ」。
近年、UVカラーが世界中のエギングファンの間で人気を博し、高く評価されています。
ヤマシタは新しいUV反射を生み出しました。
UV光反射、「ネオンブライト」、(略して)「ネオブラ」です。
これにより、ヤマシタはエギカラーの歴史の新たな1ページを開きました。
このメッセージから、
・ヤマシタの開発した新技術の名前は「ネオンブライト(ネオブラ)」であること
・ネオンブライトはUV(=紫外線)に反射するテクノロジーであること
・このテクノロジーは従来のエギのカラーの概念を変える画期的なものであること
・新しいテクノロジーはヤマシタの大人気商品・エギ王に搭載されること
が分かります。
「UV反射」というとケイムラ(=蛍光紫の略で、紫外線に当たると青白く発光する)やグロー(=紫外線のエネルギーを溜めて自ら黄緑色に発光する)が思い浮かびますが、ネオンブライトはそれに続く発光技術ということになるのでしょうか。
ヤマシタがエギのパイオニアと呼ばれる所以は、商品だけでなく数々の画期的な技術を生み出してきたことにあります。
ネオンブライト以前に発明された代表的な技術は
・ウォームジャケット
・サーチラトル
・490グロー
・ハイドロフィン
の4つです。
「名は体を表す」と言いますが、それぞれの名前はまさにテクノロジーの特徴を端的かつキャッチーに捉えたものになっています。
ウォームジャケット(WARM JACKET)は直訳すると「温かいジャケット」というユニークな名前の技術です。
名前のとおりエギに熱を蓄える布を巻くことによって、海中でもエギ本体の温度を暖かく保ちます。
海水魚は周囲の温度よりもわずかに高い温度を持っており、イカは光のない場所でもこの温度を察知することによってエサの小魚を捕食すると言われています。
ウォームジャケットはこの習性を応用し、温度でイカの本能を刺激する技術というわけです。
ヤマシタ(YAMASHITA) エギ エギ王 K ベーシック 3.5号 22g 金アジ #001 594-584
サーチ(search)は「探す」、ラトル(rattle)は「振ると音がガラガラと鳴る道具」のことです。
イカは音を聴き取ることができ、イカにとって最も聴き取りやすい周波数は600Hz(ヘルツ)であるという研究結果が出ています。
ヤマシタはエギのボディとその中に入っているラトルの素材を研究し、サーチラトルという600Hzの音が出る技術を生み出しました。
ラトルの音を効果的に利用することによって、イカを引き寄せることができます。
ヤマシタ(YAMASHITA) エギ エギ王 LIVE サーチ 3.5S #043 ピンクエモーション 612479
「490」という名前は、イカが最も感知しやすい490nm(ナノメートル)の光の波長を発することを表しています。
イカは人間と異なり、光が少ない海中で生活しているため、明るさの違いを感じ取ることに特化した視覚を持っています。
490グローが発する光は、イカに対して最も顕著な明暗の差を提供し、効果的にアトラクトします。
ヤマシタ(YAMASHITA) エギ エギーノ ぴょんぴょんサーチ 3.5号 18g サンライズオレンジ R06
ハイドロ(hydro)は「水」、フィン(fin)は「ひれ」「舵」を表します。
ハイドロフィンはエギのボディの後方についたひれのような部分を指し、エギが水中に落ちていく際に動きを安定させる働きがあります。
このハイドロフィンから生み出される安定したエギの動きは、わずかな挙動の変化にも敏感に反応するイカの警戒心を解きほぐします。
ヤマシタ(YAMASHITA) エギ エギ王 K 2.5 010 レオパードグリーン 595048
以上がヤマシタを代表するテクノロジーです。
どれも名前で効果が推測できることがお分かりいただけたでしょうか。
これらの画期的技術に続くネオンブライトもその名前自体が最大のヒントになっていると考えるのが自然です。
「ネオンブライト」という言葉は他のテクノロジーと同様、ヤマシタの造語と考えてよさそうです。
「ネオン」は英語の「neon」で、蛍光を意味します。
「ブライト」は「bright」と書き、「明るい」「輝く」という意味です。
ネオン輝きというと、写真のような明るいビビッドカラーの光をイメージする人が多いのではないでしょうか。
動画に登場する新製品、また新製品に使用されているのであろう光の粒も鮮明な色の強い光を放っているように見えます。
つまり、ネオンブライトはケイムラやグローよりも強い光、強い色を放つ技術ということなのではないでしょうか。
もう一点気になるのが映像を彩る3つの色です。
映像では赤、青、緑の光の粒が動画の主役のように映し出されています。
サムネイルの画像にも同じ色が使われていることから、新技術にはこの3色が大きな鍵を握っていると考えられます。
赤・青・緑、この取り合わせは三原色と呼ばれています。
三原色の光は組み合わせることによって無限の色を作り出すことができます。
動画でも、3色の粒が混ざり合い、吸収されていくシーンがあります。
また、エギの映像をよく見ると、ボディが青・紫・赤・オレンジ・緑と様々な色に発光していることが分かります。
エギのカラーバリエーションの豊富さはルアーの中でも郡を抜いていますが、発光色となると白っぽい青や黄緑が一般的でした。
ネオンブライトの登場によって、発光色の可能性がぐっと広がっていくような予感がします。
そしてこれまでのヤマシタの開発技術がイカの生態を応用したものであったように、この新しい色の光もイカの本能をくすぐるものとなっているのでしょう。
今回はヤマシタの新製品動画についてじっくりと考察しました。
この新製品の全貌は2021年6月3日(木)に明らかになるとのことです。
全ての謎が明かされるまであと少し!エギの革命が起こる瞬間にぜひご期待ください。
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