神戸の釣り場5選！初心者・ファミリーOKの施設情報と釣果、付近の釣り船まで紹介！

全国の釣り人の皆さんは兵庫県神戸市にどのようなイメージを持っていますか？

きらびやかでオシャレな洋風の港街、というイメージを持っている方が多いと思いますが、港があるということは、釣り場としてもおすすめできるスポットが数多くあり、釣りを楽しみたい方にもピッタリの街と言えますね。

この記事では、神戸で釣りを楽しみたい時に、足を運んでみたい釣り場の情報やその釣果、神戸の釣り事情、お近くの釣り船まで便利な情報を盛りだくさんにご紹介していきたいと思います！

神戸市は兵庫県南部に位置し、灘区・東灘区・兵庫区・中央区・垂水区・須磨区・長田区・北区・西区の9区から成る、兵庫県内最大の都市であり、なんとそのうち北区、西区を除く7区が海に面しています。

特に、日本の主要な国際貿易港として指定されている中央区の神戸港周辺は、メリケンパークや神戸ハーバーランドなどの商業施設もあり、一日中楽しめる港町として地元の人や観光客に親しまれています。

また、北野異人館街や旧居留地などの異国情緒溢れる町並みの他にも、神戸市北区には歴史的にも価値のある日本三古湯の有馬温泉があるので、観光旅行の途中にぶらりと釣りに挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

さて、海に面している部分も多く、休日には多くの人が釣りを楽しんでいる神戸ですが、神戸市港湾施設条例により市内での釣りは制限されており、残念なことに神戸の釣り場は年々減少傾向にあります。

ここでは、2020年度現在、正式に釣りが認められていて、安心して釣りが楽しめるスポットをご紹介したい思います。

神戸空港ベランダは名前の通り神戸空港に隣接したところなので潮通しの良さは神戸周辺では1番なのではないでしょうか。

根掛りが起こりやすい場所でもあるのでビギナーは要注意と言われていますが、沖に生息する大型魚が釣れることでも大変人気の釣り場になっています。

また、釣り場全域に柵が設置しているので、お子様連れでも安心して楽しむことの出来る環境です。

ハイシーズンの夏頃になると、多くの人でかなりの混雑が予想されますので、場所取りを含めて注意が必要になっています。

お手洗いやコンビニ・飲食店については、神戸空港内か関空行きシャトル船のターミナルを利用できますが、施設の営業時間以外はご利用できませんので、きちんと確認してから釣りを始めましょう。

夕日や夜景がとても綺麗に見えるスポットでもあるので、釣りデートなども楽しめそうな釣り場ですね！

須磨海釣り公園は、年間を通して色々なターゲットが狙えるため、初心者から上級者まで幅広く楽しめ、関西屈指の釣り場と言っても過言ではありません。

広々と海を見渡しながら、心地よく釣りができることもオススメポイントの1つです。

ただ、良い釣り場なだけに常連さんも多く、お気に入りのスポットを独り占めされる方がいるという声があるところが気になりますが、女性客も多く訪れる使いやすい釣り場という声もあるので安心ですね。

また、貸竿や餌の販売もあり、釣った魚の簡単な下処理であれば施設の方がやってくれますので、道具を持っていないけれど釣りをやってみたいという方や家族で釣りを楽しみたいという方も気軽に訪れやすい釣り場ではないでしょうか？

ただし、足場が網状になっているので所持品の落下を防ぐためにも、敷物等を用意されて行くのが良いかと思います。お子様の足元には十分にお気をつけ下さい。

※2018年8月の台風20号による被害で現在閉園していますが、2024年度に営業が再開される予定です。釣り場が閉園前よりも縮小され、陸上施設にBBQスペースなどのレジャー要素が加えられる計画が立てられています。

平磯海づり公園は、設備がかなり充実しているので、安心して釣りが楽しめる釣り場の１つです。

明石海峡の急潮流の影響もあり、狙えるターゲットの多さは折り紙付きで、投げ釣りのスポットとしても知られています。

隣接する神戸市立須磨海づり公園に匹敵する人気になっており、全長1400ｍの広々とした足場の良い釣り場からは、明石海峡大橋と淡路島を眺めることが出来ますよ。海側には柵もあるので安心です。

また、軽食堂・レストハウスを利用できる上に、貸竿や釣り具・餌が購入できる売店もあり、釣りに関するアドバイスもしてくれるそうですよ。何も持たずに来ても問題なさそうですね。

更に活魚直売所では新鮮なお魚が購入できる他、屋外BBQ施設もそろっているため、1日中楽しむのに十分な施設環境が整っている釣り場なのがわかりますね。

※休園日があるのでご注意下さい。

アジュール舞子は、フランス語でアジュール(azur)は「青」に由来しており、舞子海岸が南フランスの美しい砂浜のように、みんなに愛される場になることを願い名付けられました。

明石海峡大橋の東側にある公園で海水浴が楽しめる砂浜や遊歩道、釣りが可能なエリアなどがあり、釣り以外でも多くの人が訪れる人気スポットです。

上記画像の指定された場所以外で釣りをしていると、釣り場が閉鎖されていまう可能性があるので禁止エリアで釣りをしないように注意して下さいね。ビーチエリアは基本的に海水浴期間外のみ釣りが許可されています。

アジュール舞子は敷地が広大なので、ポイントによって釣れる魚が変わってきます。

それぞれのポイントごとにどのような特徴があるか、釣れる魚は何か、チェックしていくとより釣りを楽しめますよ。

園内には、もちろんトイレ・自販機などの設備もあり、近隣施設にはアウトレットパークや、日帰り温浴施設などもあるので、釣りの後にお風呂に入ってサッパリしてから帰るのも良い使い方ですね！

最後に紹介させていただくのは、神戸の沖堤防です。第3防波堤、第4防波堤、第5防波堤、第7防波堤、第8防波堤、ポートアイランド沖堤防、ポートアイランドミニ波止など数多くの釣り場を選ぶことが出来る、関西屈指の人気釣り場スポットになっています。

沖堤防へは、松村渡船、神戸渡船、谷一渡船のいずれかに乗船して向かうので、個人で行くことはできません。料金やお手洗いの有無、集合場所など各渡船で異なるので、下記の公式HPでご確認の上、お好きな船を選んで下さいね。

また、堤防から誤って転落してしまった方もいるようなので、ライフジャケットの準備もお忘れなく。レンタルされている渡船もありますよ。

柵もなく、場所によっては時期や満潮時に水没するところもあったり、荷物が流されてしまったという声もあるので、お子様や女性にはなかなか厳しい環境になっていますが、青物がたくさん回遊していたり、かなりの釣果が見込めるので、釣りに慣れている方などは是非是非チャレンジしていただきたい超有名スポットです！

もっとたくさんの神戸の釣り場や穴場スポットをお伝えしたいところですが、冒頭で少しお話したように、神戸市では港湾施設条例によって釣りが禁止になっているエリアがほとんどです。

神戸市港湾施設条例　第19条により、下記のことが定められています。

神戸市内での釣りは、表面上は禁止となっていますが、これまで長い間、黙認の状況が継続していました。

しかし、2019年には兵庫の防波堤やポートアイランド北公園などの人気の釣りスポットで、釣りが正式に制限されました。

釣りが禁止されているエリアで釣りを試みると、条例違反が適用され、罰金の課金や逮捕の可能性が生じるため、許可されているエリアで釣りを楽しむように留意しましょう。

この釣り規制の一番の原因は、釣り人のマナーと深刻なゴミ問題です。

残念ながら、釣りで出たゴミの放置や、魚の処理をして周囲を汚したまま帰る行為など、釣り人のマナー違反が多く存在したことで近隣住民や近隣施設が困っているのが現状です。

このままの状態が続き、神戸でさらに釣り場の縮小が進むことになれば、釣り人が明石エリアや阪神エリアに流れていくことによって、その地域まで釣り禁止エリアが拡大する恐れもあります。

釣り場によっては、ゴミ箱のないところも多くありますが、自分で出したゴミを持ち帰るのは当然のマナーと言えるでしょう。

必ず周囲への配慮を忘れず、マナーを守り、皆さんが心地よく使える、美しい神戸の釣り場を目指していきましょう。

さて、もうここで紹介している釣り場は何回も行ったことあるし、他におすすめの釣り場はないの？という方もいらっしゃるかと思いますので、次は少し趣向を変えたものをお伝えしていきます。

陸からの釣りではなく、船釣りに挑戦されたことはありますか？

神戸・明石付近は釣りが盛んなだけあって、おすすめの釣り船もたくさんあるのでいくつかご紹介させていただきたいとおもいます。

乗船料など少しお金がかかる部分はありますが、いつもと違った景色や釣り物を楽しめるので是非一度体験されるのも良いかと思いますよ。

松一豊丸は、神戸市垂水区の垂水漁港を拠点とし、貸切専門で予約を受け付けている釣り船です。船長は漁師として経験を積み重ねた後、釣り船の船長となりました。長いキャリアと豊富な魚に関する知識を活かし、適切なアドバイスを提供してくれるでしょう。

市街地から車で約30分、若宮と高丸のどちらからも6kmという立地から、アクセスしやすさも特徴です。また、駐車場（600円/日）も完備しています。

公共交通をお考えの方も安心です。JR山陽本線 垂水駅と山陽電鉄本線 山陽垂水駅から徒歩で7分ほどの距離なので、長い移動時間をかける必要はありません。

主に狙う魚種：タチウオなど

釣船内良は、淡路島の北淡インターから1kmのところにある育波漁港から出船する釣り船です。

船は約全長19mある大型船で横幅もあり釣り座が広々としており、船長3名体制で手厚くサポートしてくれるので、船釣りに慣れていない方にも乗っていただきたい釣り船です。

また淡路島は遠いのでは？と心配になる方もいらっしゃると思いますが、市街地から車で1時間弱で到着し、無料駐車場も備わっている環境なので安心して楽しむことができますよ。

主なターゲット：ハマチ、タチウオ、ヒラメ等

明石港から出船している釣り船リタックルは、朝便、昼便、夜便(季節や釣り物により多少異なります。)と出船時間を多く設けているので、短めの釣行時間とリーズナブルな価格でサクッと船釣りしたい方にもおすすめです。

更に、釣具店も経営されているのでタックルについてや釣り方のテクニックなど相談出来ることも嬉しいポイントですね。

市街地から車で40分程の場所にあり、大蔵谷から8km、JR山陽本線 明石駅から徒歩10分程の好立地です。こちらも無料駐車場がありますよ。

主なターゲット：マダイ、ハマチ、サワラ、タチウオ、サバ等

さて今回は、お洒落で華やかな港町のイメージとはまた違った神戸の一面をご紹介できたかと思いますが、いかがでしたか？

ポートアイランドと六甲アイランド、2つの大きな埋立地があるので、陸からでも比較的沖にいる魚が釣れることも、神戸で釣りを堪能できる大きなポイントと言えるでしょう。

さらに神戸には、紹介させていただいた釣り船以外にも人気船があるので、仲間と貸切で船釣りを楽しむのも、いつもと違う雰囲気で盛り上がること間違いなしです！

神戸でこれ以上釣り禁止エリアが増えないように、一人ひとりが節度を守り、綺麗に使うことを心がけることで、神戸での釣りがもっと盛り上がっていくことを願っています。

※ご紹介させていただいた釣り場に関しては、2020年12月現時点の情報なので、訪れる際には、釣りが禁止されていないかの確認を必ずお願いします。