ジギングの名手MALINAが三重・鳥羽沖の寒ブリジギングで魅せた。「ラグゼ・ジグドライブR」2タイプの使い分けで青物の状況にアジャストさせてヒット連発

松村計吾

【テレビ大阪系列・毎週土曜日午前7時放送「フィッシングDAYS」サイドストーリー第9話】番組内で話題になったアイテムについて”深堀”するもう1つの「フィッシングDAYS」

「フィッシングDAYS」はテレビ大阪を中心に、テレビせとうち、TVQ九州放送、テレビ和歌山、高知放送で放送されている、がまかつ提供・テレビ大阪制作の釣り番組。

ハゼなどの極々小さい魚から、ルアーを使った大型魚釣りまで、どうやったらより釣れるのかにこだわって制作。

また、釣れたときの釣り人の笑顔にもフォーカスし、釣りの楽しさも徹底的に追求している。

フィッシングDAYS「MALINA参戦 鳥羽沖寒ブリバトル」

今やジギングのメッカ、三重県鳥羽沖は「沖」と「湾内」の2エリアで荒天時も安心の釣行が可能

12月中旬、ジギングやキャスティングを得意とする女性アングラーでラグゼフィールドスタッフのMALINAさんが訪れたのは三重県鳥羽の石鏡漁港。

この時期、鳥羽沖ではぽってりと肥えて脂の乗ったブリが釣れるとあって、早朝の石鏡漁港はジギングやエサ釣りでブリを求める釣り人たちであふれかえっていた。

鳥羽沖のジギングエリアは、答志島や菅島など鳥羽のすぐ沖に浮かぶ島々との水道筋をメインとした「湾内エリア」、もう1つは島々を抜けて伊良湖岬との水道筋をメインとした「沖エリア」に分かれる。

事前情報で前日に湾内でブリの反応が良かったこと、当日は北西の強風が吹き沖は波が高かったことから湾内での釣りとなった。

鳥羽沖のジギングエリアの最大の特徴が、いわば全天候型フィールドであること。

北西の季節風が吹き荒れる冬日でも、湾内でそん色なく青物が狙えるのだ。

夜明けを待って一斉に遊漁船が石鏡漁港を飛び出したが、他の漁港からも湾内のポイントに向けて船を走らせる景色は壮大だ。

MALINAが湾内用にチョイスしたロッド「LUXXE・ジグドライブR・B61L-solid」&「B61UL-solid」の特徴

今回MALINAさんが湾内ジギング用にチョイスしたロッドが「LUXXE・ジグドライブR」シリーズの中の「B61L-solid」と「B61UL-solid」だ。

ジグドライブRシリーズはチューブラートップを中心としたスタンダードモデルとソリッドティップを採用したソリッドタイプに分かれ、アイテム数は15種類にも上る。

「ジグドライブR」シリーズだけで、日本近海のほぼすべてのジギングに対応できるという。

今回のターゲットであるブリなどの青物はもちろん、スーパーライトジギングからスローピッチでのジギングまで幅広くカバーしてくれる。

さて、今回MALINAさんが持ち込んだ2タイプを紹介しておくと「B61L-solid」は6ft1inch(185cm)の全長で、130gの軽量ながら50~130gと幅広い適合ジグウエイトとなっている。

柔軟なティップを生かしたスローな釣りから、ややジグを飛ばし気味にした釣りまで幅広い釣りに対応できるのが特徴だ。

「B61UL-solid」は同じく6ft1inch(185cm)で、「B61L」よりもさらに軽量タイプ。

自重は127gで適合ジグウエイトは40~110g。

「B61L-solid」よりもさらにソフトな調子で、ライトなジギングはもちろん、ジグを飛ばしすぎない滑らかな誘いを得意とする。

アングラー側のロッド操作はそのままに、ロッドの調子を変えることでジグの動きもずいぶんと変わる。

ロッドが自動的にジグのアクションを調整してくれる強い味方なのだ。

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当日は強風で湾内での釣りに。アジベイトに合わせて「ジグドライブR・B61L-solid」を使ったアクションで早々にヒット

当日最初のポイントは鳥羽・安楽島と菅島の間の水道筋。

北西の風は陸でシャットアウトされ、ベタ凪の中でのスタートとなった。

MALINAさんはまず「ジグドライブR・B61L-solid」を手に、150gのショートタイプのジグをチョイス。

水深は約50mと浅めで、潮もあまり動いていない状況。

船長から「ベイトはアジなので、底付近を中心に探ってください」とのアナウンス。

右舷ミヨシに釣座を構えるMALINAさんのアクションは、ボトムから数mの速巻き、そこからは軽くジャークを入れながらのアクション。

と、船中ファーストヒットは左舷トモのアングラーだった。

それを確認した船長が「あまりジグを飛ばしすぎない速巻きが良いようです」とアナウンス。

着底後、高速で1~2m巻き上げてから、軽くシャクリを入れるが「ジグドライブR・B61L-solid」の柔軟なソリッドティップがうまい具合に飛ばさない滑らかなジグアクションを演出してくれたのか、速攻でMALINAさんがフッキング。

大きく曲がり込むが、ここからがこのロッドの真骨頂。

青物の引きを胴で受け止め、グイグイ浮かせる。

柔軟にしてパワフルなロッドなのだ。

浮かせたのは75cmクラスのワラサ(メジロ)だ。

丸々としてお腹の周りの膨らみは、魚のコンディションの良さ、その身の美味しさを物語っている。

さらにスムーズな動きを演出するため「ジグドライブR・B61UL-solid」に変更が奏功し「喧嘩ブリ」ゲット

1匹目をキャッチしたMALINAさんが「船長の言う通り、かなりスピーディーでスムーズなアクションに反応するみたいですね。もうワンランク落として、さらにスムーズな釣りをしてみます」と言いながら、早々にロッド変更を決断。

1匹目を釣った「ジグドライブR・B61L-solid」から、さらに軽量クラスの「B61UL-solid」へ変更し、軽いジャークを入れることでフラフラとベイトが泳ぐようなライトな動きを演出する。

潮上り後、船長の合図でジグをやや前方へと投入。

着底すぐに高速で2mほどハンドルを巻き、速いストレートな動きでボトムに付いているブリにアピールする。

そこからは、ソリッドティップの柔軟性を生かした、まるでジグが軽く泳ぐようなアクションでブリに食わせる。

まさにそれがバッチリとハマり、即座に「B61UL-solid」のロッドティップがガツガツと暴れるような反応を捉えたかと思うと、ギューンと曲がり込む。

ジギングのドキドキする瞬間だ。

突っ走る青物の引きを胴でタメつつ、きっちりと調整されたドラグを利かせながら浮かせたのは、1匹目よりもワンサイズ大きなブリクラス。

この方面では「喧嘩ブリ」と呼ばれるサイズだ。

喧嘩ブリのいわれはいくつかある。

漁師と仲卸の間で、ブリなら一気に価格が上がることから漁師はブリを主張し、仲卸は少しでも安価に入手したいのでワラサであると主張するところから喧嘩となるサイズのブリだと言う説などがある。

「ジグドライブR・B61UL-solid」でのアクションがハマりブリクラスが連発後、50cm超のマダイまで登場

この日のパターンはやはりボトムからの高速巻き後に軽い滑らかなユラユラとジグが泳ぐようなアクション。

これが「ジグドライブR・B61UL-solid」でのジグ操作にバッチリとアジャストした。

船中ではやや硬めのロッドでジグを飛ばし気味に釣っていたアングラーもいたが、なかなかヒットに至らなかったところを見ても、ジグ操作と合わせて、ロッドのティップ素材、ロッド自体の調子を選択する必要性がかなり重要と痛感した。

MALINAさんは完全にパターンをとらえて、ブリクラスを連発。

時合いのラストには少し違った引きを見せる魚がヒット。

頭を振るような引きに「マダイじゃないかな」とMALINAさん。

浮いてきたのは50cmを超す立派なマダイ

これを最後に潮が止まってしまいブリの反応は突如なくなってしまった。

船長は潮の動いているエリア、青物らしい反応の濃いエリアを探してあちこちと走り回ってくれたが、この日は納竿時間まで潮行きが悪く、反応がないまま終了となった。

短い時合い内で、ロッド変更を即座に決断し、状況へアジャストさせ、トップ釣果につなげたMALINAさんはさすがである。

●交通:伊勢自動車道、伊勢二見鳥羽ラインを経て国道42号で鳥羽駅前を通りパールロードへ。
麻生の浦大橋を通り石鏡への案内に従って左折。
●問い合わせ:オーシャンズマロン魁星丸(TEL:090・5867・8948)

(文・写真/松村計吾)

フィッシングDAYS「MALINA参戦 鳥羽沖寒ブリバトル」

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ライター紹介

松村計吾

松村計吾

大学で水産無脊椎動物の研究を経て、釣り出版社に入社後、30年以上釣り雑誌や釣り情報紙の編集を手掛ける。取材などで釣りの現場に出ることはもちろん、休日などのプライベートでも常に釣りシーンにハマっている。得意な釣りは船のテンヤタチウオ、カワハギ、エギング、イカメタルなどだが、日本全国を飛び回りあらゆる釣りを経験。ちなみの甲子園の年間シートも所持。甲子園でのビール消費量も球界一とか・・・。

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