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冬のバス釣りにラパラ定番ミノー・オリジナルフローターを使ってみた!

FISHING JAPAN 編集部

寒い季節になると水温が下がって、ほぼビッグバスのみが動ける状態に切り替わっていきます。

冬ならではのシチュエーションを最大限活用して、バス釣りを楽しんでみませんか?

今回活用するのは、ラパラ定番のバルサ製ミノー・オリジナルフローターです。

とても歴史の長いモデルですが、現在でも生産は継続されていて、世界各国のヘビーユーザーから高い支持を受けています。

ラパラのオリジナルフローターとは

オリジナルフローターとは、ヨーロッパのフィンランドを発祥の地とする世界最大のルアーメーカー・ラパラが作っているミノーのことです。

浮力の高い木・バルサ材を2枚張り合わせて構成されていて、ラインを結ぶアイと各フックアイが、1本のワイヤーでつながっています。

そうすることで大型魚が掛かってボディが破損してしまっても、フックとラインはつながったままの状態を維持できます。

大切な一匹を逃してしまわないための工夫が、しっかりと盛り込まれている釣り道具なのです。

そのオリジナルフローターを、12月を迎えた紀伊半島で、バス釣りに使ってみました。

具体的には、オリジナルフローターの豊富なラインナップの中から、F11と呼ばれているタイプを選択。

F11は、全長11cmでウエイトが6gに設定されている、フローティングタイプのミノーです。

頭部アゴ下には、ショートレングスのリップが斜め前方に突き出していて、正面からの水流をしっかりと受け止めるようになっています。

リップに当たった水流は、それを左右に避けながらボディの側面に沿って最後尾に抜けていきます。

その際に発生する水のヨレと、F11独特のウォブリングアクションが合わさって、独特のロールアクションを生み出します。

小魚が悠々と泳いでいる!というよりは、僅かに残った体力でユラユラと漂っているイメージに映ります。

まさに傷付いた状態の小魚が、群れからはぐれてしまったかのような、独特の弱々しさを表現できるのです。

ただし、前述のようにウエイトが6gしかないので、他の重心移動ミノーのように、ロングキャストして長い距離を泳がせることができません。

そこで試してもらいたいのが、キャストしたまましばらく放置するアプローチです。

実際に12月の冬バスをオリジナルフローターで狙ってみた!

キャストした状態で放置するということは、水面で浮いたままになります。

実は、これがかなり効果的。

細身フォルムの物体が、それまで無かった自分の頭上に突如現れて、どこへも移動せずに居座っているのを、水中のバスは見続けることになります。

細長いことで魚であると予想はつくでしょう。

でも魚のくせに泳ぎ出さず、いつまでも自分の視界から消えないのは何故だ?

もしかすると、泳げないのかもしれない!

こうなってくると、バスはそのまま見過ごせなくなり、オリジナルフローターのそばへ寄ってきては、怪しんで離れることを繰り返します。

ラインを引っ張ってワンアクション加えたいところですが、我慢して放置を続けてください。

オリジナルフローターを浮かべながら風を待つというアプローチを実践!

冬は風の季節なので、待てば吹き始めるでしょう。

風の影響でオリジナルフローターの向きが変わったら、アクションを加えるチャンスです。

よく実践するのは、元の向きに戻す程度の、ほんの少しの入力にとどめること。

これだけでも一旦ボディは水没し、再度浮上する際に波を起こします。

極めて微細な演出ですが、水温の下がった冬に生きるバスには、とても効き目があるのです。

何度か向きを修正していると、いつの間にかバスが真下にとどまっている状態に。

まるで小さな虫を吸い込むかのように、チュプッ!という音を立てて、オリジナルフローターを水中へ引き込んでいきました。

フッキングはロッドを立てる程度にして、あとはリールハンドルを回しながらラインテンションを保つようにしましょう。

オリジナルフローターを操るのにおすすめのタックルをピックアップ!

ラパラのオリジナルフローターで、トゥイッチやジャークを繰り出すことも可能ですが、そんな機敏なアクションにバスが追従してこない確率のほうが高いでしょう。

冬バス攻略のカギは、オリジナルフローターが保持している浮力とボディフォルム、それからウエイトバランスに頼るのが正解なのかもしれません。

実際に使っていたタックルをご紹介しましょう。

ロッドは、シマノのスコーピオン1600SS-2で、よく曲がりつつも張りのあるブランクスが、高い操作性を発揮してくれます。

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リールは、メタニウムシリーズのハイギアモデルを装着していました。

ギア比は7.1対1に設定されているので、ハンドル1巻きで76cmのラインを巻き取ることができるように作られています。

最大ドラグ力は5.0kgで、自重は175gと軽め。

スプール寸法は、直径34mmで幅19mmです。

ラインキャパは、モノフィラメントラインなら20lbを65m巻けます。

ロングキャストしないアプローチなので、65mもあればじゅうぶんです。

ロッドに装着した状態で、とても低い姿勢になりますから、パーミングはしやすくチカラを込めることも楽におこなえます。

何より手首の自由度が高く、さまざまなロッドワークを繰り出すのに対応しやすいのがありがたいです。

ウエイトが軽いことも、手首や腕への負担を減らすことにつながっているでしょう。

実売価格は3万円前後と、ハイスペックの割りにはリーズナブルな価格に収まっている印象です。

スプールサイズがコンパクトで、ゆったりとしたスイングでも、オリジナルフローターは一定の距離を飛んでくれます。

軽いルアーをキャストするのに適した、おすすめの1台といえるでしょう。

ベイトフィネスリールよりもラインキャパが多めなのも、大きなメリットです。

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バリバスブランドからリリースされている、根ズレや擦れにとても強いナイロンラインです。

強度は20lbで、太さは約4.7号に設定されています。

ナイロンなので水に浮きやすく、オリジナルフローターを水没させようとはしません。

一緒に浮き続けて、バスが食い付いてくるのを待つことができます。

カバーなどに突っ込まれても、このラインなら強引に引きずり出すことも可能です。

カラーはブルー系クリアーなので、バスに余計な警戒心を抱かせないようになっています。

実際に使ってみると、ガイドとの干渉はスムーズで、太い号数を使ってもさほど扱いにくさは感じませんでした。

ノットは安定していて、ラインブレイクは皆無の状態が続いています。

実売価格は千円台と、とても安い設定価格に収まっています。

オリジナルフローターを使いこなして冬バスを攻略しよう!

オリジナルフローターF11には、3つのトレブルフックが標準で装備されていますが、その真ん中の1つを外して、代わりにフラット形状のスカートを装着しています。

これにより制動がかけやすく、その場にとどまりやすいミノーに仕上げることができます。

フラットスカートミニという名称で、東京・浅草にあるラインスラックで販売されています。

ラパラのオリジナルフローターには、F11の他に6種類ものサイズラインナップが用意されています。

それぐらい製作の歴史は長く、それぐらい魚はサイズにこだわるということでしょう。

釣りをしていてどうしても食い付かないとき、オリジナルフローターの存在を思い出して、タックルボックスから取り出すようにしたいものです。

その際にサイズのローテーションも実践できたら、手ごわい冬も攻略できるはずです。

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